オルソケラトロジーとコンタクトレンズ
オルソケラトロジー
コンタクトレンズというと、通常は、昼間に装着して視力を矯正するものだと思われている。しかし、そのコンタクトレンズを視力回復の手段として利用する、新しい方法として現在、話題になっているのが、「オルソケラトロジー」である。
オルソケラトロジーというのは、オルソレンズというコンタクトレンズを夜間に装着して、昼間の視力を回復させるものである。視力回復の新しい方法としては、レーシックなどの手術が話題になっているが、手術以外の方法として今後、さらに期待が寄せられることだろう。
オルソケラトロジーでは、寝ている間に高酸素透過性のコンタクトレンズを装用することによって近視を矯正するのである。それぞれの個人の角膜の形状や近視の度数に合わせて、特殊なレンズを作成する。そのレンズを夜間に装用するだけで、日中は裸眼で生活することが可能になる。
この方法は、軽度から中程度の近視の場合の視力回復に効果があるといわれる。中程度の近視というのは、視力が0.05〜0.1程度を言う。この程度なら、約1週間の治療で0.7〜1.0ほどまで視力が回復すると予想される。また、近視の進行を予防するのにも効果があるといわれる。
個人差はあるが、不思議なほどに、朝になってコンタクトを外すとよく見えるようになり、1週間もすると効果が得られるという。オルソケラトロジーは、非常に有効性が高く、安全な治療法といわれている。
コンタクトレンズとメガネ
視力回復の基本がめがねとコンタクトレンズであることは、さまざまな最新の治療法が開発されている現在においても、やはり変わりはないようである。
コンタクトレンズは、酸素透過性のハードレンズの普及で、従来コンタクトレンズ使用者に多かった角膜障害が非常に減ってきた。従来のハードレンズは、酸素を通さなかった、あるいは不十分だったことから、酸素不足による角膜障害が起きていたし、ソフトレンズの場合も、まれではあるといえ、感染症が起き、それが角膜障害をもたらしていた。いずれにしても、現在はコンタクトレンズの改良が進み、安心して装着できるようになりつつある。
めがねとコンタクトレンズでは、どちらが安全か、という問題でいえば、やはりめがねのほうが安全かもしれない。今のめがねはたいていプラスチックであるから、割れて角膜を損傷させることもないし、ごみや花粉なども入ってきない。しかし注意していればどちらもさほど問題はないようである。ただし、子供の場合は、自分自身でコンタクトレンズの扱いができるまではめがねのほうが良いだろう。そうなると、コンタクトレンズは、やはり中学生ぐらいからということになる。
医学的な面からは、コンタクトレンズを使ったほうが良いという場合もある。左右の度が違う人、円錐角膜という病気を持っている人、近視が非常に強い人の場合である。これらの方は、大人の方も含め、めがねよりもコンタクトレンズの使用を勧められるようである。